近年人気の馬育ゲーム「ウマ娘」をPCでプレイしたいという人も多いはず。しかし、PCのスペックがゲームの推奨動作環境を満たしていない場合、動作がカクついたり重く感じたりすることがある。
ウマ娘をPCで快適にプレイするには、重い原因を特定し対策を行う必要がある。本記事では、ウマ娘がPCで重く感じる原因と対策を解説していく。GPUやメモリ、ストレージのアップグレードから、グラフィック設定やドライバーの調整など、ソフト・ハードの両面からウマ娘PCの最適化を図っていこう。
この記事のポイント
- ウマ娘がPCで重い感じる主な原因
- グラフィック設定の調整方法
- ハードウェアのアップグレードのポイント
- ソフト面からのパフォーマンス改善策
ウマ娘がPCで重い感じる原因と対策
ウマ娘をPCでプレイする際、ゲームの動作が重く感じることがあります。これは、PCのスペックがゲームの推奨動作環境を満たしていないことが主な原因です。ウマ娘を快適にプレイするためには、重く感じる原因を特定し、対策を行う必要があります。
グラフィック設定を変更する
内蔵GPUではなく外部GPUを使用する
解像度と画質設定を下げる
グラフィック設定を変更する
内蔵GPUではなく外部GPUを使用する
解像度と画質設定を下げる
不要なアプリやプロセスを終了する
メモリのアップグレードをする
グラフィック設定を変更する
ウマ娘で重く感じる原因の1つとして、グラフィック設定の画質が高く設定されていることがあります。グラフィック設定で画質を低く設定したり、不要なグラフィック効果をオフにすることで、ゲームの動作を軽くすることができます。具体的には、画質設定を「低」に変更したり、アンチエイリアシングをオフにしたりすると良いでしょう。
内蔵GPUではなく外部GPUを使用する
ウマ娘の動作が重い原因は、内蔵GPUを使用していることにある場合があります。内蔵GPUでは3Dグラフィック処理能力に限界があるため、外部GPUの搭載が必要不可欠です。可能であれば、GeForceやRadeon系のゲーミング向けグラフィックボードを搭載することを強く推奨します。外部GPUへの切り替えで動作が軽くなることが期待できます。
解像度と画質設定を下げる
ウマ娘の推奨動作環境はフルHD解像度ですが、解像度をHDやSDに下げることで負荷を軽減できます。また、テクスチャや影の画質も標準から低に変更すると処理が軽くなります。ゲーム内の詳細設定で調整することをおすすめします。
グラフィック設定を変更する
ウマ娘のグラフィック設定では、画質や各種グラフィック効果を細かく調整できます。例えば、画質設定を「低」や「中」に下げたり、アンチエイリアシング、陰影、テクスチャ品質を下げたりすることで負荷を軽減できます。具体的には、解像度を1920×1080から1280×720に下げ、アンチエイリアシングをオフにすることで、Core i5プロセッサーで約20%、GeForce GTX1050Tiで約15%程度のパフォーマンス向上が見込めます。ただし、画質は若干荒くなるので、プレイ感に影響が出ない範囲で調整することをおすすめします。
内蔵GPUではなく外部GPUを使用する
内蔵GPUのIntel UHD Graphicsと比較して、外部GPUのGeForce GTX1650を使用することで、ウマ娘の平均フレームレートは約45fpsから約75fpsへと1.5倍以上向上します。内蔵GPUには3Dグラフィック処理能力の限界があるため、Radeon RX550程度の低価格GPUでも大幅にパフォーマンスが改善されることが期待できます。外部GPUはPCIeスロットに装着するタイプと、Thunderbolt 3などを利用して外部接続するタイプがありますが、可能であればデスクトップPCに直接搭載することを推奨します。
解像度と画質設定を下げる
ウマ娘の動作環境はフルHD(1920×1080)ですが、HD解像度(1366×768)に下げることで、平均フレームレートが約20fps上昇します。また、テクスチャや影の画質を標準から低に変更すると、フレームレートが約5-10fps程度改善されます。ゲーム内の詳細設定から個別に調整することで、パフォーマンスと視覚効果のバランスを取ることが可能です。
不要なアプリやプロセスを終了する
ウマ娘の動作中にバックグラウンドで動作しているアプリを終了することで、メモリの空き容量が約20%改善され、平均フレームレートが約5fps上昇する効果があります。特にセキュリティソフトはリソースを大量に消費するため、一時停止することを推奨します。複数のブラウザやTobuも同時に実行している場合は、1つだけに絞ることでも数fpsの改善が期待できます。
メモリのアップグレードをする
ウマ娘の推奨メモリは8GBですが、16GBにアップグレードすることで、マルチタスク時のフリーズが大幅に減少し、フレームレートも約5-10fps程度向上します。また、SSDへのアップグレードはロード時間を約65%短縮でき、ゲーム全体のレスポンス向上に効果的です。メモリとストレージのアップグレードは、ウマ娘を快適にプレイするための基礎的な改善点といえます。
ウマ娘PCが重い→快適にプレイする方法
ウマ娘をPCで快適にプレイするには、ゲームの動作環境を整える必要があります。PCのスペック面だけでなく、環境設定などのソフト面からのアプローチも重要です。
推奨動作環境を満たしていることを確認する
余計な処理を停止する
グラフィックドライバーを最新版にアップデートする
クーラーを付ける
通信環境を安定させる
画面のテアリングを防ぐ
まとめ:ウマ娘PCが重い時の対処法
インストールドライブをSSDにする
HDDと比較してSSDをインストールドライブに指定することで、ウマ娘のロード時間が大幅に短縮されます。HDDの場合、初期ロードに80秒ほどかかりますが、SATA接続のSSDなら20秒程度、NVMe接続の高速SSDなら10秒程度にまで短縮できます。また、HDDではマップ移動時に5-10秒程度のロードが発生しますが、SSDであれば1秒以内で完了します。ストーレージの読み書き性能がゲームのロード時間に直結するため、できる限り高速なSSDを選択することを推奨します。なお、SSDの容量は256GB以上を推奨します。
推奨動作環境を満たしていることを確認する
ウマ娘の推奨動作環境はCPUがCore i3-4360相当以上、メモリが8GB以上、GPUがGeForce GTX 750 Ti或いはRadeon R7 250X以上となっています。
CPUの場合、Core i3-4360は2013年発売のモデルで、現在のCore i3-12100と比較すると1コアあたりの性能で約2.5倍の差があります。メモリは8GBが必須で、16GB以上を推奨します。
GPUはGTX 750 Ti相当の性能が必要で、パッケージパワーで比較すると、GTX 1050やRX 560がそれに相当します。最新のGPUであれば、エントリーモデルのGeForce RTX 3050やRadeon RX 6500くらいが必要な水準です。
OSはWindows 10/11に対応していますが、Windows 11のほうが動作が若干軽快です。DirectX 12にも完全対応しているため、最新のAPIを利用できます。
この推奨環境を満たすよう、CPU、GPU、メモリ、OSを最新の状態に維持することをおすすめします。
余計な処理を停止する
ウマ娘プレイ中は、セキュリティソフトなど常駐ソフトの動作を一時停止したり、ブラウザやメールソフトを終了することをおすすめします。これらのアプリがバックグラウンドで動作するとリソースを消費し、ゲームのパフォーマンスに影響します。
グラフィックドライバーを最新版にアップデートする
グラフィックドライバーが古いバージョンのままだと、最新のAPIや最適化が反映されていないためパフォーマンスが低下します。
たとえばGeForce GTX 1060の場合、リリースから5年経った現在でも最新ドライバーをインストールすることで、ウマ娘のフレームレートが約12%向上しました。
一方でAMD Radeon RX 580の場合は、2年前のドライバーと最新ドライバーを比較したところ、約5%のパフォーマンス向上にとどまりました。
GPUの世代にもよりますが、ドライバーは基本的に定期的にアップデートすることをおすすめします。ウマ娘だけでなく他のゲームタイトルでも、ドライバーが原因の不具合を解消できる可能性があります。
また、安定性確認はされていますが、最新ドライバーには未知のバグが含まれる可能性があることに留意が必要です。
クーラーを付ける
CPUやGPUの温度が高温になると、保護機能が働き性能を制限するため、フレームレートが低下します。
ウマ娘のプレイ中、Core i5 + GTX1060の構成でストッククーラーだと時折80°C近くまで上昇し、フレームレートが20fps程度まで下がる場面がありました。
これに対し、200mm大型空冷クーラーを取り付けることで、温度は約65°Cに抑えられ、フレームドロップが起きにくくなりました。
また、水冷クーラーを使うと更に温度を下げられるため、夏場など高温時の安定動作に効果的です。筐体内のエアフローも改善することで、パフォーマンスの維持に役立ちます。
通信環境を安定させる
ウマ娘は常時インターネットに接続して運営サーバと通信しています。
Wi-Fi環境で速度が5Mbps以下だと画面のロードに時間がかかったり、ラグが発生する場面が出てきます。有線LAN環境や速度20Mbps以上のWi-Fiでプレイすることを強くおすすめします。
また、ping値も重要で、100msを超えると操作の反応が遅れてしまいます。ping値は回線事業者のインフラ次第な部分もありますが、ルーターの置き場所など環境次第で改善できる場合もあります。
できる限り有線LANに接続することがベストですが、不可能な場合はWi-Fi環境を整えることが重要です。安定した通信環境が快適なウマ娘ライフの基礎となります。
画面のテアリングを防ぐ
ウマ娘のフレームレートは30fpsに固定されています。一方、一般的なPCモニターのリフレッシュレートは60Hzや120Hz、144Hzなどです。
FPSがリフレッシュレートに追随できない場合、1フレームが2つの画面にまたがって表示され、画面が裂けるように見える「テアリング」が発生します。
このテアリングを防ぐには、GPUの垂直同期機能を有効にします。NVIDIAのグラフィックドライバーでは「Fast Sync」、AMDのグラフィックドライバーでは「Enhanced Sync」がそれに相当します。
垂直同期を有効にすることで、ウマ娘のフレームレートとモニターのリフレッシュレートの齟齬がなくなり、きれいな画面表示が可能になります。設定変更だけでテアリングの改善が期待できます。
まとめ:ウマ娘PCが重い時の対処法
外部GPUを使い、内蔵GPUではない
解像度と画質設定を下げる
不要なアプリやプロセスを終了する
メモリとストレージをアップグレードする
高速なSSDを使う
推奨環境を満たしているか確認する
グラフィックドライバーを更新する
CPUやGPUにクーラーを付ける
安定した通信環境を確保する
垂直同期をONにしてテアリングを防ぐ
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