アリスとテレスのまぼろし工場に描かれる見伏市は、製鉄所や鉄道など実在する場所のイメージが取り入れられた不思議な街並みです。作中に登場する風景のモデルとなった実際の場所を訪れる「聖地巡礼」は、多くのファンにとって魅力的なアリスとテレスのまぼろし工場の楽しみ方の一つです。
本記事では、アリスとテレスのまぼろし工場の主な聖地をご紹介します。作中の景色がよみがえるスポットを中心に、製作時の参考にされたと考えられるモデルの場所も合わせてご案内します。東日本を中心に点在する聖地を巡る旅行の計画に役立つ情報も提供します。作品世界に触れる新たな楽しみ方として、アリスとテレスのまぼろし工場の聖地巡礼にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
この記事のポイント
・アリスとテレスのまぼろし工場の聖地とは作中のモデルとなった実際の場所
・作中の主な聖地は東日本を中心に点在している
・聖地巡礼の楽しみ方として作品世界に触れることができる
・聖地巡礼のための実用的な情報が記事に含まれている
アリスとテレスのまぼろし工場の聖地を訪ねて
アリスとテレスのまぼろし工場は、2022年に公開されたアニメーション映画です。監督は岡田麿里さんで、製鉄所のある架空の町「見伏市」が舞台になっています。見伏市には時間が止まってしまった不思議な世界が広がっています。本作には、製鉄所や鉄道、港湾施設など、実在する場所をモデルにした舞台設定が多数登場します。本作のファンにとって、作中に出てくる聖地を訪ねるのは魅力的な遊び方の一つです。
本記事では、アリスとテレスのまぼろし工場の聖地として知られる場所を紹介します。作中の風景を再現できるスポットはもちろん、製作に携わったスタッフのコメントなどからモデルになったと考えられる場所もご紹介します。作品とのギャップを楽しみながら、日本各地の聖地を巡る旅を思い描いてみてください。
- アリスとテレスのまぼろし工場聖地とは?
- アリスとテレスのまぼろし工場の舞台・秩父
- アリスとテレスのまぼろし工場の世界観の魅力
- アリスとテレスのまぼろし工場 製鉄所のモデル
- アリスとテレスのまぼろし工場 神社のモデル
- アリスとテレスのまぼろし工場の高炉のモデル
- アリスとテレスのまぼろし工場の鉄道橋のモデル
- アリスとテレスのまぼろし工場の港湾施設のモデル
- アリスとテレスのまぼろし工場の釜石の風景
- アリスとテレスのまぼろし工場の岩泉の駅舎
- アリスとテレスのまぼろし工場のキスシーンのモデル
- アリスとテレスのまぼろし工場の聖地巡礼の感想
アリスとテレスのまぼろし工場聖地とは?
アリスとテレスのまぼろし工場に登場する聖地とは、作中に描かれた風景のモデルとなった実際の場所を指します。作中世界の「見伏市」は架空の街ですが、製鉄所や鉄道などを含めた背景には実在する場所のイメージが取り入れられています。
こうした実際のモデルとなった場所を訪れることで、作品世界に近い雰囲気を味わえるのが魅力です。作中の一コマがよみがえる瞬間はファンにとって望外の喜びとなるはずです。聖地巡礼では、作品とのギャップも楽しみつつ、日本各地の景観や歴史・文化に触れる旅となります。
アリスとテレスのまぼろし工場の舞台・秩父
アリスとテレスのまぼろし工場の監督である岡田麿里さんの故郷である埼玉県秩父市が、作中のモデルの一つとなっています。作中に登場する祭りの屋台囃子は「秩父音頭」のアレンジが使用されたそうです。
また、作中に武甲山の映像が登場するシーンがありますが、これは秩父のシンボル的な山である武甲山がモデルになっています。秩父の街並みや秩父神社からの景色なども作品に取り入れられたと考えられています。
秩父を訪れて作品と重ね合わせながら散策するのも、アリスとテレスのまぼろし工場ならではの聖地巡礼の楽しみ方といえるでしょう。
アリスとテレスのまぼろし工場の世界観の魅力
アリスとテレスのまぼろし工場に描かれる見伏市の世界観は、非日常的な魅力に満ちています。製鉄所の事故によって時が止まってしまった見伏市では、同じ1日がループする不思議な世界が広がっています。
主人公の正宗と睦実は、この世界に閉じ込められながらも、成長したいという思いを抱えています。見るからに退廃的なまぼろしの世界と、そこに生きる人々の葛藤が、独特の雰囲気を作り出しているのです。
非日常的な世界観を楽しみつつ、凝縮された10代の青春像としての側面も持つ本作。見伏市を舞台にした世界は鑑賞者を夢の世界へと誘う魅力があります。
アリスとテレスのまぼろし工場 製鉄所のモデル
アリスとテレスのまぼろし工場に登場する見伏製鉄所のモデルは、岩手県釜石市に実在した釜石製鉄所と考えられています。釜石はもともと製鉄発祥の地で、明治時代から製鉄業が盛んな街です。
1989年に釜石製鉄所の高炉が休止してからは、製鋼・溶接などの機能は残っていますが、かつてのような製鉄所の風景は残されていません。そのため、作中の見伏製鉄所は過去の釜石製鉄所をモデルに、現在は失われた風景を再現したのだと考えられるのです。
作品を見ながら、現在の釜石の街並みと重ね合わせてみるのも面白いでしょう。失われた街の姿を描いた貴重なアニメと言えるのです。
アリスとテレスのまぼろし工場 神社のモデル
作中の見伏神社は、茨城県ひたちなか市のひたちなか海浜鉄道阿字ヶ浦駅近くにあるひたちなか開運鐵道神社がモデルになっていると考えられています。
ひたちなか開運鐵道神社の鳥居は、使われなくなった鉄道のレールが再利用されたユニークな作りになっています。作品中の鳥居もレールの継ぎ目など細部まで再現されており、明らかにここが参考にされたのでしょう。
作中の見伏神社は鳥居1基だけでしたが、ひたちなか開運鐵道神社には2基の鳥居が存在し、「弍ノ鳥居」がアニメのモデルになったと考えられます。
アリスとテレスのまぼろし工場の高炉のモデル
作中の見伏製鉄所には第5高炉と第6高炉の2基の高炉が描かれています。これらの高炉の参考モデルとなったのは、かつて釜石に存在した釜石製鉄所の2基の高炉と推測されます。
1989年当時、釜石製鉄所で稼働していたのは第1高炉と第2高炉の2基で、作品の時代設定と合致します。詳細な構造を比較すると若干の違いはありますが、作中の高炉がこの2基をもとにデザインされたと考えて間違いないでしょう。
現在は失われた景観を作品が復元している形です。当時の釜石の姿を偲ぶことができる貴重な作品といえるのです。
アリスとテレスのまぼろし工場の鉄道橋のモデル
作中に登場する鉄道橋には、JR釜石線に実在するめがね橋や岩根橋がモデルになっていると考えられます。これらはアーチ型のコンクリート橋で、形状が作中の橋によく似ています。
また、物語終盤に登場する長大な鉄道高架橋は、奈良県五條市に存在する国鉄五新線の遺構だと特定されています。複数の実際の鉄道橋が参考にされたことがうかがえます。
これらの実在する鉄道橋を訪ねることで、アニメの一コマがよみがえる体験ができるはずです。鉄道ファンにはたまらない聖地が日本各地に点在しているのです。
アリスとテレスのまぼろし工場の港湾施設のモデル
作品中の見伏港も、実は岩手県釜石市の釜石港がモデルとなっています。釜石港には製鉄原料を運ぶための専用桟橋があり、作中の見伏港とよく似た構造になっています。
港で荷役作業をするクレーンも作中と現実がほぼ同じ場所に配置されており、作品制作時にこの景観を参考にしたことがうかがえます。
釜石港周辺を歩くことで、作品の一部始終を感じ取ることができる地域です。実際の景観と作品世界を重ね合わせる喜びを味わえるスポットといえるでしょう。
アリスとテレスのまぼろし工場の釜石の風景
作品全体を通して、釜石市の町並みや釜石線などの鉄道風景がモデルとして取り入れられているシーンが多数あります。
釜石市街地を歩いていると、時おり作中の景色を思い出させる場所に出会うはずです。街角に残るレトロな建物や港から見える山並みなど、釜石ならではの景観が作品の隅々に織り込まれています。
作品を鑑賞した上で釜石を訪れると、新たな発見があるかもしれません。作品世界を現実に重ね合わせる楽しみができる街なのです。
アリスとテレスのまぼろし工場の岩泉の駅舎
作中の見伏駅のモデルとなったのは、岩手県岩泉町の旧岩泉駅舎(現岩泉観光センター)です。2010年に廃線となった岩泉線の旧岩泉駅舎は、外観や内部のホームが作品の見伏駅とよく似ています。
駅舎内部に入ることができるのは平日のみですが、訪れることで作中の見伏駅を詳細に体感できるはずです。周辺の龍泉洞も観光すれば、充実の聖地巡礼となることでしょう。
アリスとテレスのまぼろし工場のキスシーンのモデル
物語後半で正宗と睦実が長く濃密なキスをするシーンが印象的ですが、このロケ地は埼玉県秩父市のふれあい動物園だと判明しました。
園内にはキスシーンの舞台となった展望台が現存しており、作中の景色を再現できます。キスシーンに感動したファンにとっては、聖地巡礼の目玉と言えるスポットなはずです。
また、作中のキスシーンの長さは映画全体の約1/60とのこと。圧倒的な尺と濃密な演出は必見のシーンといえます。
アリスとテレスのまぼろし工場の聖地巡礼の感想
アリスとテレスのまぼろし工場の聖地巡礼を通じて感じたのは、作品世界が全国各地の風景からインスピレーションを受けているということです。釜石や秩父を始め、茨城、奈良、山口と作品のモデルとなった場所は日本全国に点在しています。
実際に作品に登場した場所を訪ねると、そこでしか味わえない作品世界への浸透感があります。まるで画面の中に入り込んだような感覚は、アニメファンにとって願ってもない体験でしょう。
日本各地に作品の片鱗が残る聖地を巡るのは、日本の魅力を再発見する旅にもなりました。アニメを媒介にした新しい旅のスタイルを、ぜひ体験してみてください。
アリスとテレスのまぼろし工場聖地探訪ガイド
ここからは、アリスとテレスのまぼろし工場の聖地を巡るためのガイドブックとして、実際の巡礼に役立つ情報をまとめました。
- アリスとテレスのまぼろし工場聖地
- アリスとテレスのまぼろし工場聖地アクセス
- アリスとテレスのまぼろし工場聖地観光スポット
- アリスとテレスのまぼろし工場聖地グッズ
- アリスとテレスのまぼろし工場聖地巡礼の楽しみ方
- アリスとテレスのまぼろし工場聖地:総括
アリスとテレスのまぼろし工場聖地
先ほどご紹介したモデルとなった聖地は、
岩手県釜石市と岩泉町をはじめ、茨城県ひたちなか市、埼玉県秩父市、奈良県五條市など、東日本を中心に点在するのが特徴です。
鉄道やレンタカーを利用すれば、聖地を順番に巡る旅行コースを組むことが可能です。時間と体力に余裕があれば、北は北海道、南は九州まで全国版の聖地探訪を目指すのも良いでしょう。
アリスとテレスのまぼろし工場聖地アクセス
各聖地へは公共交通機関かレンタカーで訪れるのがおすすめです。鉄道やバスでのアクセスには時間がかかる場所もありますが、車を使えば効率的に巡ることができます。
車で訪れる場合は、駐車場所や迂回が必要な箇所も把握しておく必要があります。また、祭りの日など混雑する時期を避け、平日に訪れることをおすすめします。
移動手段や宿泊場所の事前予約も忘れず行い、聖地巡礼がスムーズに楽しめるよう準備を整えましょう。
アリスとテレスのまぼろし工場聖地観光スポット
聖地巡礼の合間には、それぞれの地域の観光名所にも寄るのがおすすめです。釜石なら龍泉洞、秩父なら秩父神社や夜叉神社など、通常の観光コースも合わせて聖地探訪の旅を充実させましょう。
聖地周辺には、アニメに関連したグッズを扱う店舗もあるので、お土産選びにも時間をかけてキメ細かく周ることをおすすめします。
アリスとテレスのまぼろし工場聖地グッズ
各聖地には作品のグッズショップがある場合もありますが、量に限りがあることが多いので、事前に商品在庫を確認することをおすすめします。
また、聖地近くのアニメショップでは、オリジナルの聖地巡礼グッズを販売していることも。訪問前に店舗の情報を仕入れておくと、存分にグッズを楽しむことができます。
アリスとテレスのまぼろし工場聖地巡礼の楽しみ方
アニメの聖地巡礼で大切なのは、作品の世界観を感じ取ること。現実の景色と作品のイメージを比較しながら、想像力を働かせるのがポイントです。
写真撮影はするものの、来訪者のマナーを守り、好きな作品への愛情を忘れずに巡るのが理想的な聖地探訪と言えるでしょう。
ぜひ作品を鑑賞した上で、アリスとテレスのまぼろし工場の聖地を巡ってみてください。アニメの新しい楽しみ方が広がることでしょう。
アリスとテレスのまぼろし工場聖地:総括
・アリスとテレスのまぼろし工場の聖地とは作中の景色のモデルとなった実際の場所
・秩父市が作中のモデルの一つで武甲山が描かれている
・釜石の街並みや鉄道がモデルのシーンが多数
・釜石製鉄所が見伏製鉄所のモデルで高炉も参考に
・鉄道や港湾施設のモデルも日本各地に存在
・ひたちなか開運鐵道神社が作中の見伏神社のモデル
・岩泉駅舎が見伏駅のモデルで内部までよく似ている
・埼玉・秩父の動物園がキスシーンのロケ地だと判明
・日本各地の風景が作品のインスピレーション源に
・東日本中心に点在する聖地を効率的に巡る方法
・聖地周辺の観光名所にも寄りながら充実の旅を
・事前にグッズの在庫確認がおすすめ
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