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【あらすじ解説】『成瀬は天下を取りに行く』登場人物と名言集

エンターテイメント

『成瀬は天下を取りに行く』は、宮島未奈の青春小説です。主人公の成瀬あかりを中心に、登場人物たちの成長と絆が描かれた物語は多くの読者を魅了しました。

本記事では、『成瀬は天下を取りに行く』のあらすじを詳しく解説します。物語の流れや主要登場人物の特徴、印象的な名言などを通して、作品の魅力に迫ります。

また、新潮社主催の文学賞でのトリプル受賞や、オーディオブック、ドラマ音声化など、作品の話題性についても触れていきます。

『成瀬は天下を取りに行く』のあらすじを知りたい方は、ぜひご一読ください。

この記事のポイント

・『成瀬は天下を取りに行く』の詳細なあらすじと物語の流れ
・主要登場人物の特徴と、彼らが織りなす人間関係
・作品に登場する印象的な名言の数々
・作品の評価や話題性、続編やメディアミックスの展開状況

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『成瀬は天下を取りに行く』のあらすじを完全網羅!

  1. ありがとう西武大津店:西武大津店閉店を控えた14歳の夏
  2. 膳所から来ました:お笑いコンビ「ゼゼカラ」結成とM-1挑戦
  3. 階段は走らない:地元大津での同窓会と旧友探し
  4. 線がつながる:膳所高校での成瀬との再会に頭を抱える大貫
  5. レッツゴーミシガン:かるた大会で出会った成瀬とのデート
  6. ときめき江州音頭:高校3年の夏、地元夏祭りで司会を務める

ありがとう西武大津店:西武大津店閉店を控えた14歳の夏

『成瀬は天下を取りに行く』の物語は、主人公・成瀬あかりが14歳の夏休みから始まります。
コロナ禍で閉店を控えた西武大津店に、成瀬は幼馴染の島崎みゆきに「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」と告げ、毎日通ってテレビ中継に映ろうと宣言するのです。
店内では、みゆきの母親や、バドミントン部の遥香と瑞音、サッカー部の杉山など、様々な人物が登場します。
また、文化祭の自由発表では、国友梨良のピアノ演奏や津島のジャグリング、大沢のバンド演奏などが披露されました。
西武大津店を舞台に、個性豊かな登場人物たちが織りなす青春の1ページが描かれています。

膳所から来ました:お笑いコンビ「ゼゼカラ」結成とM-1挑戦

夏休みが明けると、成瀬は島崎に「島崎、わたしはお笑いの頂点を目指そうと思う」と告げ、漫才コンビ「ゼゼカラ」を結成します。
「膳所(ぜぜ)から来た」ということでコンビ名を付けた2人は、M-1グランプリに出場することを決意。
予選では、「オーロラソース」というコンビと同じ予選グループに入りました。
オーロラソースは、マヨネーズ隅田とケチャップ横尾という個性的なコンビ名で知られています。
成瀬と島崎の新たな挑戦が始まります。

階段は走らない:地元大津での同窓会と旧友探し

大阪でWeb制作会社に勤務する稲江敬太は、西武大津店の閉店をきっかけに、地元大津で同窓会を企画します。
敬太は旧友の吉嶺マサルと共に、小学6年生の時から音信不通となっていた同級生のタクローを探し出そうとするのです。
タクローの本名は笹塚拓郎といい、馬場小学校(現・ときめき小学校)を卒業前に転校したまま連絡が取れなくなっていました。
敬太とマサルの同級生だった竜二や塚本も、タクロー探しに協力します。
昔を懐かしみながら、失われた絆を取り戻そうとする中年男性たちの奮闘ぶりが印象的なエピソードです。

線がつながる:膳所高校での成瀬との再会に頭を抱える大貫

大貫かえでは、県内屈指の進学校・膳所高校に進学しますが、中学時代に苦手意識を持っていた成瀬と同じクラスになってしまいます。
大貫は内心頭を抱えながらも、日々の高校生活を送ることになります。
クラスメイトとの関係性や、成瀬との再会が大貫にもたらす変化など、思春期ならではの心の機微が丁寧に描写されています。

レッツゴーミシガン:かるた大会で出会った成瀬とのデート

広島の錦木高校に通う西浦航一郎は、全国高校かるた大会に出場した際、成瀬と出会います。
西浦は成瀬に心惹かれ、デートの約束を取り付けることに成功。
待ち合わせ場所となったのは、琵琶湖の観光船「ミシガン」でした。
西浦の競技かるた部の仲間・中橋結希人は、2人の仲を取り持とうと張り切ります。
県境を越えた甘酸っぱい恋物語が展開されるエピソードです。

ときめき江州音頭:高校3年の夏、地元夏祭りで司会を務める

別々の高校に進学した成瀬と島崎でしたが、高校3年の夏、「ゼゼカラ」としての活動を再開します。
2人は地元の「ときめき夏祭り」で司会を務めることになったのです。
夏祭りの実行委員を務めるのは、稲江敬太の旧友・吉嶺マサル。
物語のクライマックスを飾るのにふさわしい、賑やかで熱気あふれるシーンが描かれています。

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登場人物や名言から読み解く『成瀬は天下を取りに行く』のあらすじ

  1. 主人公・成瀬あかり:我が道を突き進む個性的な少女
  2. 幼馴染・島崎みゆき:成瀬を見守り続ける親友
  3. 稲江敬太と吉嶺マサル:西武大津店閉店をきっかけに再会する旧友
  4. 大貫かえでと西浦航一郎:成瀬との出会いが人生を変える
  5. 「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」など、印象的な名言の数々
  6. 新潮社主催の文学賞で史上初のトリプル受賞を達成
  7. 鳴瀬まみ朗読のAudible版オーディオブックが好評
  8. 豪華キャストを迎えたオトバンク版ドラマ音声も配信中
  9. 続編『成瀬は信じた道をいく』も好評発売中
  10. 成瀬は天下を取りに行く あらすじの総括

主人公・成瀬あかり:我が道を突き進む個性的な少女

成瀬あかりは、滋賀県大津市出身の少女で、きらめき中学2年生から膳所高校3年生までの成長物語が描かれています。
周囲から「変わった子」と思われても、興味の赴くままに突き進む勇気と行動力が魅力的なヒロインです。
西武大津店への通い詰めや、お笑いコンビ「ゼゼカラ」の結成など、型破りな行動の数々が物語を大きく動かしていきます。

幼馴染・島崎みゆき:成瀬を見守り続ける親友

島崎みゆきは、成瀬の幼馴染であり、物語を通して彼女を見守り続ける存在です。
自分を「凡人」だと評しながらも、成瀬の突出した個性を受け止め、時にはツッコミを入れつつ支える姿は、真の友情の象徴と言えるでしょう。
コミュ力の高さと豊富な人脈は、成瀬の行動を支える大きな力となっています。

稲江敬太と吉嶺マサル:西武大津店閉店をきっかけに再会する旧友

大阪で働く稲江敬太と、地元で法律事務所を営む吉嶺マサルは、西武大津店の閉店をきっかけに再会を果たします。
小学校時代の同級生・タクローを探す過程で、失われた時間と絆を取り戻そうと奮闘する姿は、読者の共感を呼ぶことでしょう。
マサルが「ときめき夏祭り」の実行委員を務めることで、物語終盤の重要な役割を担うのも見逃せません。

大貫かえでと西浦航一郎:成瀬との出会いが人生を変える

大貫かえでは、成瀬とは対照的な大人しい性格の女子高生ですが、彼女との再会をきっかけに少しずつ変化していきます。
一方、広島の西浦航一郎は、かるた大会で出会った成瀬に一目惚れ。
県境を越えた恋に落ちる西浦の姿は、甘酸っぱい青春の1ページと言えるでしょう。
2人とも成瀬との出会いによって人生が大きく動かされていく様子が印象的に描かれています。

「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」など、印象的な名言の数々

本作には、成瀬の個性的な言動から生まれる印象的な名言が数多く登場します。
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」や「島崎、わたしはお笑いの頂点を目指そうと思う」など、彼女の発言は読者の心に強く残ることでしょう。
また、島崎の「成瀬、あんたはほんまにアホやな」といったツッコミも、2人の友情の深さを感じさせます。
他にも、稲江の「俺たちは、あの頃のままで生きていけると思っていた」など、登場人物たちの心情を表す名言が随所に散りばめられています。

新潮社主催の文学賞で史上初のトリプル受賞を達成

『成瀬は天下を取りに行く』は、発売から約1年後の2024年3月、新潮社主催の名だたる文学賞で史上初のトリプル受賞を達成しました。
第39回「坪田譲治文学賞」と「本屋大賞」、そして同年に新設された「新潮ブックアワード」の3冠に輝いたのです。
著者の宮島未奈は、デビュー作とは思えない完成度の高さで文壇を驚かせました。
各賞の選考委員からは、「文章の風合いの良さ」「登場人物の魅力」「青春の機微の描写力」など、絶賛の声が相次ぎました。

鳴瀬まみ朗読のAudible版オーディオブックが好評

人気声優の鳴瀬まみによるAudible版オーディオブックも話題を呼んでいます。
鳴瀬は、成瀬あかりをはじめとする登場人物たちの声を見事に演じ分け、物語世界を豊かに彩っています。
「まるでドラマを聴いているような臨場感」「登場人物たちが目の前で動いているように感じる」など、リスナーからの高い評価を得ています。
文字だけでなく、音声でも作品の魅力を堪能できる点が大きな魅力と言えるでしょう。

豪華キャストを迎えたオトバンク版ドラマ音声も配信中

オーディオブック配信サービス「オトバンク」では、豪華声優陣によるドラマ音声版も配信中です。
成瀬あかり役に伊藤美来、島崎みゆき役に伊波杏樹、稲江敬太役に石川界人など、人気・実力ともに兼ね備えたキャストが集結。
オーディオブックとは異なる、ドラマならではの演出や音響効果で、原作の世界観をさらに深く味わうことができます。
ファンの間では「原作の良さを損なわない完成度の高さ」と評判を呼んでいます。

続編『成瀬は信じた道をいく』も好評発売中

2024年8月には、待望の続編『成瀬は信じた道をいく』が発売されました。
舞台は成瀬たちが大学生となった4年後。
それぞれの道を歩み始めた登場人物たちが、再び交差する姿が描かれています。
島崎のお笑い芸人としての奮闘ぶりや、稲江と吉嶺の起業の物語など、前作から引き続き登場するキャラクターたちの成長も見どころです。
新たなキャラクターも加わり、物語はさらなる広がりを見せています。
著者の宮島未奈は、「これからも成瀬たちと共に歩んでいきたい」と、シリーズの継続を匂わせるコメントを発表しており、ファンの期待も高まっています。

成瀬は天下を取りに行く あらすじの総括

・主人公の成瀬あかりは、14歳の夏に西武大津店に通い詰める
・高校生になった成瀬は、島崎とお笑いコンビ「ゼゼカラ」を結成し、M-1グランプリに挑戦する
・稲江敬太は西武大津店の閉店をきっかけに同窓会を企画し、旧友のタクロー探しに奔走する
・大貫かえでは膳所高校で成瀬と再会し、彼女との関わりで変化していく
・西浦航一郎はかるた大会で出会った成瀬に恋心を抱き、デートの約束を取り付ける
・高校3年の夏、成瀬と島崎は地元の夏祭りで司会を務める
・『成瀬は天下を取りに行く』は新潮社主催の文学賞で史上初のトリプル受賞を達成した
・声優の鳴瀬まみ朗読によるAudible版オーディオブックが好評だ
・豪華キャストを迎えたオトバンク版ドラマ音声も配信中である
・続編『成瀬は信じた道をいく』では、大学生となった登場人物たちの姿が描かれている

成瀬は天下を取りにいく オーディオブックAudibleで聴く

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