ピアノを始めたいけど、子供の頃に習っていない大人は多いのではないでしょうか。ピアノは基礎からの習得が大切だと思い、諦めている方もいるかもしれません。

しかし、大人からでもピアノが弾けるようになるチャンスは十分にあります。特にポップス曲なら、定番の曲は意外と簡単に演奏できるのが特徴です。今回は、大人のピアノ初心者が楽しくポップスを弾けるようになるための弾き方のコツをご紹介します。

独学でも大丈夫! ゆっくりしたテンポからの反復練習がカギです。YouTubeの練習動画と指番号のある楽譜を活用すれば、効率的に実力が付けられるはずです。大人ならではの感性を描き出せるポップスピアノ、今すぐにでも始められます!

この記事のポイント

大人がピアノ初心者でもポップス曲は弾ける

ピアノは大人からでも弾けるようになりますか?

ピアノを始めるには子供の頃が一般的と考えられがちですが、大人からでも習得できる期間は充分にあります。

大人の方が意欲的に取り組む分、効率的に習得できる場合も少なくありません。また、大人ならではの音楽性や表現力を発揮できるのも魅力です。

ただし、子供のように柔軟な指先が求められるピアノでは、筋肉の硬直など高齢者特有の制約が演奏を困難にする場合も。stretchingを取り入れる等の工夫が必要不可欠です。

要は意欲と工夫次第で、大人からでもピアノ演奏は楽しめるのです。

ポップス曲で簡単に弾ける有名な曲はある

ポップス曲の中でも代名詞的な定番曲があり、初心者におすすめです。

例えば「やさしさで溢れるように」は左手の動きが単純で、ゆったりしたテンポ感も初心者向け。「ら・ら・バイ」も同様に単純な左手とテンポから入門しやすいでしょう。

ほかにも子供の頃に聴いた記憶がある定番アニメソングなどは、曲のイメージがつかみやすく習得が早い傾向に。自分の思い入れのある曲から始めるのがコツです。

また、Youtubeには「簡単ピアノ ポップス」等のキーワードで、初心者向けにアレンジされた演奏動画が多数投稿されているので、視聴しながら練習する方法もおすすめです。

50歳からでもピアノ上達できる期間はある
50歳からピアノを始めても、1年程度で基礎的な演奏ができるようになる方が少なくありません。

ただし50歳以降は高齢者特有の身体的制約があるため、無理のないペースでの練習が必要です。1日10-30分の練習時間でも継続することが大切です。

さらに自分のペースに合わせ、左手と右手を分けて練習する等の工夫も重要。YouTubeの練習動画や、指番号がついた楽譜を使用すれば、負担を軽減できます。

年齢に関わらず継続が成功の鍵なので、無理のない範囲で楽しみながらピアノ演奏を目指しましょう。

ピアノを始めて何ヶ月で上手くなるのか

ピアノを始めて上達の兆しが見え始めるのは、個人差はあるもののおよそ3ヶ月程度だと言われています。

この時期になると、両手を合わせて演奏できるようになったり、音程やリズムの再現性が高まったりする傾向にあります。

ただし、曲全体を見事に弾きこなす浪人までには、さらに半年から1年程度の練習が必要です。

ピアノ初心者にとっては演奏全体で上達を求めるより、手の動きや指使いの正確さを積み重ねることが大切です。上達に時間はかかりますが、地道に基礎を磨くことが近道です。

ポップスのピアノ名曲を知る

ポップスでピアノの名曲と言えば、世代を超えて多くの人が共有する楽曲が該当します。

例えば60~70年代全盛期のビートルズは、初心者でも弾きたい定番の名曲が多数。「イエスタデイ」「ミッシェル」などのバラード調は特におすすめです。

またエルトン・ジョンの「ユア・ソング」は、大衆的なメロディーとシンプルな構成から入門しやすく、老若男女問わず好まれる楽曲です。

さらに90年代のMr.Children「イノセント・ワールド」「Tomorrow never knows」も、世代を超えて共感される名バラードとしてピアノ名曲の一つに選べます。

ピアノ初心者でもポップス曲を弾けるコツ

ピアノ初心者がポップス曲を弾けるようになるコツは、まず知っている曲や好きな曲から選ぶことです。記憶にあるメロディーのイメージを活かせば、弾きやすく習得も速くなります。

次に左右の手を分けて練習すること。左手の和音に慣れてから右手のメロディーに取り組むなど、段階を経て最後に手を合わせるのがポイント。

そしてできるだけゆっくりのテンポから。徐々に速めるよりも、最初から速いテンポでは正確な演奏は難しいもの。焦らずにジャストな速さを心がけることがコツです。

ポップスピアノはかっこいい演奏ができる

ポップスは派手なアレンジが特徴的で、ピアノ1台だけで演奏しても迫力があります。アドリブを含めたアレンジ次第で、派手に華やかな演奏が可能なのが魅力です。

例えば同じ曲でも、アルペジオを多用したり速いパッセージを取り入れることで、爽快感や迫力を演出できます。逆にゆったりとしたテンポでエモーショナルに弾く等、表現の幅は無限に広がります。

ポップスならではの即興性とアレンジの自由度が高いのも特徴。アドリブを交えつつアレンジを工夫することで、より個性的でクールな演奏スタイルを築けるのです。

ポップスピアノを教えてくれる教室を選ぶ

ポップスピアノを教えている教室は、全国的なチェーン校ではなく個人経営の教室を選ぶのがおすすめです。

チェーン校はクラシックや実技試験対策が主体で、ポップスはサブ的な位置付け。個人教室のほうがポップスに力を入れていることが多く、教え方もポップス目線である傾向にあります。

また、担当講師の経歴や得意ジャンルを確認することも大切です。バンド活動歴があったり、弾き語りの経験がある講師を選ぶと、ポップスの楽しさを存分に教えてくれるでしょう。

可能な限り体験レッスンを利用して、講師との相性も確かめた上で教室選びをしましょう。

ポップスピアノ独学で練習する方法

ポップスピアノを独学で習得する方法としては、Youtubeの練習動画を活用するのがおすすめです。

実際の演奏の様子が分かるうえ、基礎から応用までレベル別の動画が豊富に揃っています。知りたい曲のカバー動画も数多くアップロードされているので、自分のペースに合わせて学ぶことができます。

そのほか、指番号の入った楽譜を選び、基礎のレッスン動画と合わせて練習するのも効果的です。動画と楽譜の両方を使いこなすことで、理解と技術の両面で効率的に上達できるでしょう。

ポップスピアノの楽譜を選ぶポイント

ポップスのピアノ楽譜を選ぶポイントは、独学の場合は指番号の有無が大切になります。自分で運指を決めるのは難しいため、指番号がある楽譜を選ぶことをおすすめします。

また、左手と右手のパート譜が分かれている楽譜も選択肢の一つ。左手と右手を分けて練習しやすいので、初心者に向いています。

さらに楽譜に掲載されているレベル表示も確認する必要があります。「入門」「初級者」等のレベル表示のある楽譜を選ぶのが無難です。

家にピアノがない場合も練習法はある

家にピアノを持っていない場合でも、タブレット端末に専用アプリをインストールすれば、键盤入力で練習可能です。

また多くのスマートフォンでも、画面上のキーボードをキーサイズ調整すれば、ある程度の練習に使えます。

linenoといったウェブサービスを利用すれば、ブラウザ上でピアノの鍵盤を表示できるので、外出先からでもラクに練習できるのがメリットです。

あるいは、キーボードの鍵盤位置に指を置く習慣を身につける等、楽器を用意しなくても工夫すべき練習は多数あります。日常の些細な時間を活用することが大切です。

ポップスピアノ演奏で注意する点

ポップスのピアノ演奏では、元の曲がバンド編成で演奏されている場合が多いため、一音一音を丁寧に弾きこなすことが必要です。

特にコードの密度が高く、複雑なリズムの曲では、速さに引きずられて漏れを起こしやすいので要注意。ゆっくり練習を心がけることが大切です。

また、アドリブや即興演奏を取り入れる場合は、そのための練習も欠かせません。ただ演奏を膨らませるだけでなく、曲全体のバランスを崩さないよう留意しましょう。

大人のピアノ初心者はポップス曲を楽しく弾ける

ピアノ初心者でも定番のポップス曲は弾ける

ビートルズをはじめ、誰もが一度は聴いたことのある定番ポップス曲は、初心者にも弾きやすい傾向にあります。

例えば「ミッシェル」「イエスタデイ」「オブラディ・オブラダ」等のバラード調の曲は、ゆったりとしたテンポ感とシンプルな和音が特徴。はじめての弾き語りにも最適です。

また前述のエルトン・ジョンの「ユア・ソング」も同様にマイルドなメロディーが魅力。誰でも口ずさめる普遍的な名曲は、弾きたい憧れの定番と言えるでしょう。

ピアノ演奏は大人でも習得できる期間がある

大人からでもピアノ演奏能力は習得可能で、実際に1年程度で基礎的な演奏ができるようになる大人は少なくありません。

ただし子供ほど柔軟性に恵まれていない以上、無理のないペースでの継続が成功の鍵となります。1日10-30分の短時間練習でも効果的に上達できるはずです。

年齢にかかわらず根気強く基礎を重視すれば、高度な技術も体得できます。大人ならではの音楽性を発揮しながら、楽しみつつ上達を目指しましょう。

ポップスピアノの名曲と簡単な曲を知る

ポップスピアノの名曲として知っておきたいのは、多世代に愛されるビートルズやエルトン・ジョンの楽曲です。単純な構成とメロディーが特徴的で、記憶に残る名曲が多数存在します。

一方、初心者が気軽に弾ける簡単な曲としては、J-POPのバラードがおすすめです。

例えば福山雅治の「桜坂」、岡村孝子の「夢をあきらめないで」など、ゆったりとしたテンポの曲は left-hand の動きが単純で習得しやすい傾向にあります。

また子供の頃に聴いていたアニメソングや民謡も、メロディーをある程度記憶しているので練習が捗ります。知名度の高さを活かすのがコツです。

ピアノ独学でもポップス曲は練習できる

ピアノ独学の場合、YouTube の初心者向けピアノ演奏動画が練習に大いに役立ちます。

実際の演奏を視覚的に確認できるだけでなく、基礎から応用までレベル別の動画が豊富に揃っているのがメリットです。

さらに指番号の入った楽譜と活用することで、自分のペースに合わせた効率的な学習が可能に。楽譜の演奏イメージを動画で補完しながら、確実に実技面を高められるでしょう。

YouTube と楽譜の併用は、ピアノ独学において非常に有効な学習法といえます。

ポップスピアノの楽しい演奏方法を知る

ポップスピアノを楽しく演奏する方法の一つは、アドリブを取り入れること。自由な発想で即興的なフレーズを加えるだけで、個性的なアレンジができます。

また原曲のコード進行に合わせ、アルペジオや速いパッセージを織り交ぜる等、テクニック次第で迫力ある演奏が可能。曲想に応じてテンポの変化をつけるのも効果的でしょう。

さらにエフェクターを活用するのも一案。ディストーションやエコー、フランジャー系のエフェクトをかければ、バンドスタイルと変わらないサウンドが実現できます。

ポップスピアノのおすすめの教室や教材

ポップスピアノを学ぶなら、バンド歴のある講師が在籍する個人教室がおすすめです。大手チェーン校よりもポップス指導に適したカリキュラムが組まれている傾向にあります。

また独学の場合、テクニックを学ぶには Hanon の「ピアニストのための技術練習」が定評の教材です。さらに左右の手の独立性を高めるには、パウル・ホワイトの「ピアノのためのパターン」が進歩のカギとなるでしょう。

ポップス独特の感性は教材ではなくリアルな経験から。実際のバンド活動等を通じて多彩な表現力やアドリブの技法を身につけることも大切です。

ピアノがない場合も練習法はある

ピアノを持っていなくても、アプリの virtual piano やスマホの画面キーボード等で練習可能です。また lineno のようなウェブサービスを活用すれば、外出先からもブラウザ上で鍵盤を表示して練習できるので便利です。

楽器がなくても、運指のパターンを空中で想定し身体感覚を研ぎ澄ませる等、補助的なトレーニングは存在します。運指表を参照しながら、想像上で指を動かすイメージトレーニングも有効的です。

できる限り手持ちの資源を活用しつつ、少しずつでもコツコツと自主練習を繰り返すことが大切です。

ポップスピアノ演奏時の注意点

ポップスのピアノ演奏では、複雑なリズムや高密度のコード進行に注意が必要です。特に速いテンポの曲では漏れを防ぐため、ゆっくり練習する習慣が欠かせません。

また、アドリブを取り入れる場合は過剰にならないよう節度ある演奏を心がけましょう。 即興性の追求が先行し、原曲のバランスが崩れるのは本末転倒です。

さらにエフェクター 使用時は、エフェクト自体に注意を奪われずに、音楽的な表現を優先する感覚が大切。 効果的にエフェクトを活用するテクニックが求められます。

ポップスピアノを始めるにはコツがある

ポップスピアノを始めるコツとして、まず記憶にある定番曲から取り組むのがおすすめです。子供の頃に親しんだ曲であれば、だいたいのメロディーやリズムが頭にあるので、練習の際にイメージしやすく上達も早い傾向にあります。

また左右の手を分けて練習することもポイントの1つ。左手だけでコードに慣れ、その後で右手のメロディーに取り組む等、段階的に進めることで無理なく習得できます。

そして演奏時は息切れしないテンポコントロールが基本。ゆっくりとしたスピードで弾きこなす技術を体得することから始めるのがコツです。

ポップスピアノの楽譜選びのポイント

ポップスピアノの楽譜選びでは、独学の場合、指番号の有無が特徴的です。自分で運指表を作成するのが難しい初心者には、指番号つきの楽譜がおすすめです。

さらに左右のパート譜が分かれているものを選ぶメリットも大きいでしょう。左手右手を分けて練習しやすく、初心者に優しい楽譜といえます。

また、楽譜に記載されたレベル表示も確認する必要があります。「入門者向け」や「初級レベル」等、自分の実力に合ったものを選ぶのが賢明です。

ポップスピアノはかっこよく演奏できる

ポップスピアノには、派手なアレンジを施すことでかっこよい演奏が可能な魅力があります。アルペジオの多用や速弾きパッセージの挿入で、迫力と爽快感のある演奏が実現できます。

逆にゆったりと落ち着いたテンポでエモーショナルに弾く等、曲想に合わせたテクニックの使い分けも重要なポイント。柔軟な発想で自由なアレンジを楽しむのがポップスならではのスタイルといえます。

加えて、エフェクターやシンセサイザーとの連携も一考です。エレクトリックな音作りが可能になり、よりドラマチックで派手な演奏を演出できるでしょう。

要は表現力とアレンジ力次第で、ポップスピアノには無限の可能性が秘められているのです。

大人のピアノ初心者におすすめのポップス曲ベスト10

やさしさで溢れるように(JUJU)
ゆったりとしたテンポ感が初心者向け。左手の動きが単純なのもポイント。

ら・ら・バイ(塩野義製薬)
3拍子のリズムがいい入門曲。左手はオクターブ弾きが中心で習得しやすい。

ミッシェル(ビートルズ)
世界的に知名度が高く、シンプルな構成のバラード調。定番の名曲。

イエスタデイ(ビートルズ)
やはり知名度の高さが強み。ゆったりしたテンポで弾きこなせる。

竹田の子守歌(民謡)
左手は単純なリズム。右手メロディーも記憶しやすい日本民謡。

ユア・ソング(エルトン・ジョン)
口ずさみやすいメロディーが最大の魅力。誰でも弾きたくなる名バラード。

桜坂(福山雅治)
左手の動きが単調なので、右手メロディーに集中しやすいのが特徴。

夢をあきらめないで(岡村孝子)
原曲そのままのゆったりテンポ。大人ならではの歌唱力が活きるバラード。

ドラえもん(テレビ朝日)
左手は主にスタッカート奏法の繰り返し。リズムもシンプル。

アンパンマンのマーチ(もりひさし)
口ずさめるメロディーと単純なリズム。子どもも歌える定番ソング。

まとめ：大人のピアノ初心者ポップス弾き方ガイド

大人のピアノ初心者向けのポップス曲演奏のポイント