ウマ娘とパワプロに似てる? ゲームシステムの類似点とは

スマホゲーム「ウマ娘」が大ヒットしていますが、同じ育成シミュレーションゲームの「パワプロ」との類似点が指摘されています。

ゲームシステムや画面表示など、細部にわたって「パワプロ」にそっくりな部分が多数あることが話題となっています。

なぜウマ娘はパワプロにここまで似たゲームなのでしょうか。また、本当にパワプロのゲームシステムをまるごと真似ただけなのか、業界でも議論が分かれています。

この記事では、話題の「ウマ娘」と「パワプロ」の具体的なゲームの類似点を確認しながら、両者の関係性について考察していきます。ゲームシステムからキャラクター設定、UIデザインまで、ゲームファン注目の2つの類似点を徹底比較します。

この記事のポイント

・ウマ娘とパワプロのゲームシステムの類似点

・キャラクターの成長システムの共通点

・ゲーム画面やUIの酷似具合

・パワプロのキャラメイクでウマ娘キャラが再現できること

ウマ娘とパワプロ似てる？類似点が話題に

現在の私は、スマートフォンゲーム「ウマ娘」が大人気の理由の一つとして、同じ育成シミュレーションゲームである「パワプロ」との類似点が指摘されていることが話題となっていることに着目したいと考えています。

なぜウマ娘訴訟が今になって起こされたのか

「ウマ娘」を運営するサイゲームスが、コナミデジタルエンタテインメントから訴訟を起こされたのは2022年5月のことです。しかし、「ウマ娘」は2021年2月にサービスを開始しており、それから1年以上が経過しています。

一方で、コナミが運営する「パワプロ」は1990年代から提供されており、育成ゲームのシステムなどに関する特許を数多く取得していると言われています。「ウマ娘」との類似点が指摘されてから随分経つのに、なぜ今になって訴訟が起こされたのでしょうか。

もしかしたら、サービス開始から期間が空いているため、より類似点を特定できる資料が揃ったのかもしれません。また、「ウマ娘」のヒットと売上が確定したことで、訴訟の意義が高まったのかもしれません。コナミ側の事情によるタイミングなのかもしれません。

パワプロとウマ娘に関する特許権をめぐる争い

訴訟の核心は、「ウマ娘」が「パワプロ」の特許権を侵害したかどうかです。コナミは自社の特許と「ウマ娘」のゲームシステムを詳細に比較しており、例えばキャラクター育成の仕組みなどにおいて類似点があると主張しています。

一方、サイゲームスは特許権侵害の事実はないと反論しています。業界では、ゲームシステムの特許については解釈が分かれるケースが少なくないと言われており、両社の主張が対立するのはやむを得ない面があるのかもしれません。

そもそも、「パワプロ」の育成システムの特許は切れているとの指摘もあり、サイゲームスに有利に働く可能性もありそうです。裁判の行方が注目されています。

ウマ娘とパワプロの訴訟事件の行方は

コナミは、「ウマ娘」の配信停止を含む差し止めと、40億円の損害賠償を求めています。一方、サイゲームスは訴訟に対し、サービスの提供を変えるつもりはないとの方針を示しています。

仮にコナミの主張が全面的に認められ、「ウマ娘」の配信が停止になれば、サイゲームスにとっては大きな痛手となるでしょう。一方、コナミにとっても収益面でのメリットは乏しく、業界への影響を考えると両社にとって望ましい結果とは言えません。

そのため、裁判外での和解などによって、サービスの継続が認められる結果になる可能性が高そうです。今後の展開が注目されます。

パワプロにそっくりなウマ娘のゲーム性

「ウマ娘」と「パワプロ」は、ゲームの基本システムが非常に似ていると言われています。育成するキャラクターのパラメータ設定や、成長に応じたイベントの発生など、ゲーム展開がよく似ているのです。

特に、育成部門の画面構成が酷似している点は、「パワプロ」の育成モード「サクセス」とほぼ同じではないかと指摘されています。ステータスの数値管理、練習コマンドの選択など、ゲームの根幹を成す部分が共通しているといえます。

パワプロ経験者にとっては違和感なく「ウマ娘」をプレイできるはずです。ゲーム性の核となる部分での類似性が、「パワプロ」からの流れを汲むユーザーを獲得する要因になったと考えられます。

パワプロアプリもウマ娘に似ていると言われるワケ
スマートフォンアプリとして配信されている「パワプロ」シリーズの最新作である「パワプロアプリ」においても、「ウマ娘」との類似点が指摘されています。

例えば、選手の特性に合わせた練習メニューの設定や、キャラクターの親密度を上げる要素など、細かなシステムが「ウマ娘」のそれとよく似ているとされています。

これは、「パワプロアプリ」が「ウマ娘」のヒット後にリリースされたことが関係しているのでしょう。「ウマ娘」の成功要因を取り入れるべく、似たような機能を搭載したのではないかと推測されています。

ウマ娘裁判の結果はまだ出ていない

2022年5月に提訴がなされたものの、現時点では裁判の結果は出ておらず、両社の主張がどこまで認められるのかは不明です。

コナミは、自社の特許権を侵害していると主張していますが、裁判所がどこまでその主張を支持するかは定かではありません。一方、サイゲームスも特許権の侵害を否定しており、争点となるでしょう。

また、仮に特許権侵害が認定されたとしても、サービスの配信停止には至らない可能性もあります。

過去の類似のケースを見ると、特許権侵害が認定されても、必ずしもサービスが停止に至るわけではありませんでした。

例えば、任天堂がコロプラを訴えたケースでは、最終的には33億円の賠償金を払うことでサービスの継続が認められました。ウマ娘の場合も、仮に特許権侵害が認定されたとしても、一定の賠償金を払うことでサービスが継続できる可能性が高いと見られています。

賠償金額については、コナミが当初主張している40億円は、ウマ娘の売上高などを考えると、多少の減額になる可能性が高そうです。ただし、サイゲームスにとっての損失は避けられないと考えられ、賠償金額次第では業績にも影響しそうです。

裁判の行方は不透明ですが、両社にとって望ましいのは、裁判外での早期和解だと言えるでしょう。今後の動向が注目されています。

ウマ娘とパワプロ似てる？ゲームの類似点

パワプロのシステムをまるっとパクったという指摘

ウマ娘のゲームシステムは、パワプロのそれとまるで同じだと指摘する声が多数あります。

例えば、ステータスの数値管理や、練習メニューの選択、選手の親密度など、ゲームの基本的なシステムのほとんどがパワプロのものとそっくりなのです。

パワプロの人気モードである「サクセス」に限らず、ほぼすべての部分がパワプロからのコピーだと言っても過言ではないと言われています。

これほどまでに多くの部分で類似していることから、単なる「参考にした」というレベルを超え、パワプロのシステムを丸ごとパクったのではないかと指摘する声が業界から上がっています。

ウマ娘とパワプロのゲーム画面を詳細比較

ウマ娘とパワプロのゲーム画面を詳細に見比べると、その酷似ぶりがよくわかります。

例えば、画面上部の選手のステータス表示や、選択できるメニューの配置、文字のフォントまでそっくりな部分が多数あります。

育成シミュレーションゲームに共通の UI はあるものの、細部までこれほど同じだと、単なる偶然の一致とは到底言えないでしょう。

むしろ、パワプロのゲーム画面を意図的に参考にし、ほぼ完全に再現したのではないかと見られています。

画面だけでなく、用語の類似点も指摘されていて、パワプロの知識がそのままウマ娘でも活用できるほど同じなのだとか。

パワプロのキャラメイクでウマ娘の見た目を再現
パワプロには選手の外見を自由に編集できるキャラクターメイク機能があります。この機能を使うと、実はウマ娘のキャラクターの見た目を再現できると指摘されています。

髪型、髪色、肌の色、顔のパーツを細かく調整することで、ほぼ同じキャラクターをパワプロ上で作れてしまうのだとか。これも、キャラクターデザインにおける両作品の密接な関係を示しているのではないでしょうか。

一部の熱心なユーザーの間では、このパワプロのキャラメイク機能を使って、ウマ娘のキャラクターを擬人化するという試みが広まっています。

ウマ娘もパワプロも育成シミュレーションゲームの共通点

無論、ウマ娘とパワプロは、育成シミュレーションゲームとしての共通点も多く持っています。

例えば、個性豊かなキャラクターを育てていく過程を楽しむ点や、キャラクターの成長に合わせてストーリーが展開していく点などは、同ジャンルのゲームに共通する要素です。

そのため、一見しただけでは、ジャンルが同じゲーム同士の類似に見える部分もあるわけです。

ですが、具体的にゲームのシステムまで含めて類似しているとなると、それは単なるジャンルの共通点以上の問題だと言わざるを得ません。

両社に何らかの関係があった可能性を示唆する材料にもなります。

ゲームシステムの根幹が酷似しているとの指摘

批判的な指摘として最も多いのが、ウマ娘のゲームシステムそのものがパワプロのそれとほぼ同じだというものです。

育成の基本システムからゲーム内イベント、選手の特殊能力まで、ゲームを成り立たせている根幹の部分が実によく似通っているのです。

これほどまでに、ゲームシステムの骨子まで同じとなると、決して偶然の一致とは言い難いでしょう。

業界関係者の間からは、開発段階でパワプロのゲームシステムを解析し、それをベースにウマ娘が作られたのではないかという見方さえ出ています。

キャラの成長システムが類似しているという主張

もう一つの指摘は、キャラクターの成長システムが非常に似通っている、というものです。

ウマ娘とパワプロのキャラクター成長システムでは、以下のような共通点が多数あります。

練習やイベントを通じて取得できる育成ポイントを消費し、能力値を強化できる

スピード、スタミナ、パワー、根性などの能力値が設定されている

能力の上限値があり、成長に応じて上限が上がる仕組みがある

練習メニューには、それぞれ能力値に対する効果が設定されている

イベントの選択次第で、特定の能力値が大きく上昇する

他のキャラとの交流で、能力の伸び率が上がる要素がある

レアリティの高いキャラほど成長率が高く設定されている

このように、能力値の種類や成長の仕組みが非常によく似ており、決して偶然の一致とは言い難い状況です。キャラ成镆システムの中核部分がほぼ同じといえます。

ウマ娘はパワプロの成功要因を取り入れるべく、成長システムまで模倣したのではないかと指摘されている理由がここにあります。

まとめ：ウマ娘とパワプロに似てる? ゲームシステムの類似点

・ウマ娘は2021年2月にサービス開始だが、訴訟は2022年5月に起こされた。

ウマ娘のサービス開始から1年以上経って、2022年5月になって突然コナミから訴訟を起こされた。

・コナミはパワプロの育成システム等に関する特許を持っている。

コナミは過去にパワプロシリーズで育成システム等の特許を取得しているとされる。

・業界ではゲームの特許解釈が分かれることがある。

ゲーム業界では、特許の解釈について各社の見解が分かれるケースが少なくない。

・パワプロの育成システムの特許は切れている可能性がある。

一方でパワプロの主要な育成システムの特許はすでに切れているのではとの指摘もある。

・ウマ娘の配信停止には至らない可能性が高い。

訴訟で特許権侵害が認定されたとしても、ウマ娘の配信を全面停止にする可能性は低い。

・ウマ娘とパワプロはゲームの基本システムが非常に似ている。

ウマ娘とパワプロのゲームシステムや基本ルールは非常によく似た構造になっている。

・育成シミュレーションゲームに共通する部分もある。

同じ育成シミュレーションゲームには共通のゲーム性もあることに注意する必要がある。

・ゲームシステムの根幹の部分が酷似していると指摘されている。

しかし両ゲームの育成システムやルールの根幹部分が極めてよく似ていると批判的に指摘されている。

・キャラの成長システムが非常に類似していると主張されている。

ウマ娘とパワプロのキャラクター成長の仕組みについても非常に似ているとの指摘がある。

・パワプロの成功要因を取り入れたのではと言われている。

ウマ娘はパワプロの成功要因を解析し取り入れたのではと言われている。

・ゲーム画面や用語、詳細なシステムまで酷似している。

ゲーム画面や用語、細かいシステムまで、ウマ娘はパワプロにそっくりな部分が多い。

・パワプロのキャラメイクでウマ娘キャラが再現できるとの指摘がある。

パワプロのキャラメイク機能で、ウマ娘のキャラクターの見た目が再現できることが判明した。

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