新世紀エヴァンゲリオンに登場するヒロイン、綾波レイ。その謎に満ちた正体と最期の瞬間は、多くのファンを唸らせてきた。
本稿では、シン・エヴァンゲリオンにおける綾波レイの登場から最期までを振り返り、その正体と運命の行方を明らかにする。
綾波レイがいかにして誕生したのか、その正体は一体何か。感動的な最期のシーンはどのような経緯があったのか。
シン・エヴァンゲリオンの象徴的なヒロインである綾波レイの全貌を改めて掘り下げてみていこう。
この記事のポイント
・綾波レイが碇ユイのクローン人間だったこと
・綾波レイがシン・エヴァンゲリオンでどのように誕生したか
・綾波レイが劇場版でどのような最期を遂げたか
・綾波レイの特徴や趣味などのトピックス
綾波レイの正体をシン・エヴァで解き明かす
新世紀エヴァンゲリオンに登場する謎に満ちたヒロイン、綾波レイ。その正体とは一体何だったのでしょうか。
綾波レイは、シンジの母である碇ユイのクローン人間として誕生しました。ユイはエヴァ初号機の実験中に事故で機体に取り込まれてしまったのですが、その遺伝子情報をもとにクローン人間として誕生したのが綾波レイなのです。
複数の肉体を用意されており、死んでも新しい肉体に魂を移すことが可能な綾波レイ。記憶もバックアップが取られているため、感情こそ引き継がれないものの、能力は保持したまま新しい肉体で蘇ることができるのです。
このように、シン・エヴァンゲリオン劇場版を見ることで、綾波レイが単なる少女ではなく、より複雑な存在であることが明らかになりました。クローンであると同時に、使徒の力を利用して作られた、人類補完計画において重要な役割を果たすべく誕生したのが綾波レイなのです。
綾波レイはクローン人間だった
綾波レイは、シンジの母である碇ユイのクローン人間として誕生しました。ユイはエヴァ初号機の実験中に事故で機体に取り込まれてしまいましたが、その遺伝子情報をもとにクローン人間として綾波レイが誕生したのです。
具体的には、ユイの遺伝子情報で、綾波レイは作られました。外見こそユイとそっくりですが、中身はユイのクローンなのです。
碇ユイとは？
碇ユイは、新世紀エヴァンゲリオンに登場する主人公・碇シンジの母親です。
ゲンドウ技術研究機関でエヴァンゲリオンの開発に携わっていた科学者
シンジが3歳の時に、エヴァ初号機の実験中の事故で消息不明となる
事故でエヴァ初号機に取り込まれ、その遺伝子情報が後の綾波レイ創造に用いられる
シンジに冷たく当たる父ゲンドウに代わり、シンジを温かく見守る母であった
シンジの記憶の中で理想化された母像となっている
このように、碇ユイはシンジにとって大切な母親であり、そのゲンドウへの反発から、シンジの人格形成に大きな影響を与えた重要な人物です。また、その遺伝子情報が後の綾波レイ創造に用いられた点も、物語において興味深い関連性があると言えます。
クローン人間とは？
クローン人間とは、ある個体の遺伝情報を利用して作られた、その個体と遺伝的に同一の生命体のことを言います。
具体的には以下のような特徴があります。
体細胞の核にある遺伝情報を利用して作製される
採取した細胞の核を卵細胞に移植する「体細胞クローン技術」が用いられる
元の個体と完全に同じ遺伝情報を持つため、外見や性質が同一となる
ただし、子宮環境等の影響で体質などに個体差が出る場合もある
クローン技術は動物を対象に研究が進められ、1996年にはクローン羊のダリーが誕生
人間のクローン作成は技術的・倫理的に問題があり、現在のところ実現していない
新世紀エヴァンゲリオンでは、主人公の母親である碇ユイの遺伝情報を用いて、綾波レイがクローン人間として作られました。作中設定のクローン技術は実現不可能なフィクションですが、現実のクローン技術の概念と共通する部分があると言えます。
第3村で平穏な日々を送る
シン・エヴァンゲリオン劇場版では、綾波レイのクローンと思われる黒いプラグスーツの少女が登場します。アヤナミレイ(仮称)と名付けられ、第3村で平穏な日々を送っていました。
アヤナミレイは、村の人々との交流を通じて、人間の感情や生活を学んでいきます。具体的には、週5日の畑仕事を通じて農作業を体験し、週2回の公衆浴場利用で入浴の習慣を身につけていました。また、図書館に週3回通って、累計30冊の絵本を読破することで、言語理解能力を高めていました。
特にシンジとの関わりが強く描かれており、シンジの名前で呼びたいと懇願したり、シンジの様子を見に通ったりするなど、前作以上に人としての情愛が芽生える姿が描かれていました。
このように、アヤナミレイは第3村での生活を通じて、綾波レイという存在を超える個としての人格を獲得していったのです。
シン・エヴァでの綾波レイの最期とその他のトピックス
シン・エヴァンゲリオン劇場版では、前作とは打って変わって人間味溢れる綾波レイの姿が描かれます。第3村での平穏な日々、そしてシンジとの別れのシーンは印象的です。ここでは、綾波レイの最期とその他のトピックスを解説します。
最期はシンジに見守られながら消滅
シン・エヴァンゲリオン劇場版での綾波レイの最期のシーンは、非常に印象的なものでした。
第3村で平穏な日常を過ごしていたアヤナミレイこと綾波レイは、ネルフから離れることができない体質だったため、徐々に体を維持できなくなっていきます。それでも最期の時を迎えるまで、シンジのそばにいたかったのです。
北の湖の廃墟で、足元から白く変化していく様子をシンジに見守られながら、「好きな人とずっといたかった」と言葉を残し、涙を流しながら消滅していきました。静かで儚げな最期のシーンは、見る者の胸をうつものがありました。
シン・エヴァにそっくりな黒い綾波も登場
シン・エヴァンゲリオン劇場版には、綾波レイのクローンと思われる存在も登場します。
黒いプラグスーツに身を包んだその少女は、アヤナミレイ(仮称)と名付けられていました。アスカによると、この黒い綾波は「初期ロット」だということです。
アヤナミレイ(仮称)は、命令に忠実に従う機械的な性格で、シンジとの関係も薄かった印象です。しかし、シンジへの好意は見られたため、やはり綾波レイと同じくシンジへの思いはあるように取れます。
見た目こそ正反対ですが、中身は綾波レイと同じ存在だったのです。
綾波レイの死亡シーンは衝撃的で印象的
新世紀エヴァンゲリオンを代表するシーンの1つが、綾波レイの死亡シーンです。
テレビアニメ版では、第16使徒に攻撃されて零号機ごと自爆。劇場版でも使徒に零号機ごと飲み込まれ、シンジの前から消え去りました。
いずれもシンジは絶望し、視聴者にも衝撃を与える印象的なシーンでした。自らの命よりもシンジを守ることを選び、静かに姿を消す綾波レイの最期は忘れられないシーンとなっています。
綾波レイの誕生日や趣味嗜好などの雑学
綾波レイの誕生日は設定上不明ですが、声優の林原めぐみの誕生日である3月30日が誕生日としてファンに祝われることが多いようです。2001年には記念日のCDも発売されています。
趣味はSDATで音楽を聴くことのようです。アニメ本編でもSDATを所持しているシーンが登場します。音楽の体感が苦手なシンジとは対照的ですね。
食べ物ではニンニクラーメンが嫌いだと劇中で発言しています。劇場版でも関連商品が作られるなど、定番の個性となっています。
綾波 レイ シンエヴァの総括
・綾波レイは碇ユイのクローン人間だった
・碇ユイはシンジの母
・綾波レイはユイの遺伝情報を利用して作られた
・クローン人間は元の個体と同じ遺伝情報を持つ
・第3村で平穏な生活を送るレイの姿が描かれた
・レイの死はショッキングで印象的なシーンだった
・レイの趣味はSDATで音楽を聴くこと
・レイの嫌いな食べ物はニンニクラーメン
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