ウマ娘は、競走馬をかわいらしい女の子キャラクターに擬人化したスマホゲームとして大流行しました。
しかし一方で、ウマ娘のキャラ設定や世界観に違和感を覚える競馬ファンも少なくありません。なぜ競馬ファンの間ではウマ娘が「嫌い」とされることが多いのでしょうか。
本記事では、SNS上の否定的な書き込みや、競馬関係者のウマ娘への批判的見解などを紹介しつつ、競馬ファンがウマ娘を「生理的に無理」と感じる理由を探っていきます。擬人化されたキャラクターに「気持ち悪い」と拒絶反応を示す競馬ファン心理に迫ります。
この記事のポイント
・競馬ファンが抱くウマ娘への否定的な意見の内容
・ウマ娘のキャラ設定が競馬ファンに与える違和感の理由
・SNS上でのウマ娘への批判的なコメントの実例
・競馬関係者がウマ娘を問題視する見方
ウマ娘のキャラ設定への違和感が嫌いな理由
ウマ娘の視覚的デザインの違和感
ウマ娘のキャラクターデザインでは、全てのキャラクターがひらひらしたロリータファッションの衣装を身につけ、大きな瞳と長いまつげが特徴的です。しかし、こうした可愛らしい見た目は、四肢を自由に動かすことのできる人間の女性を想起させるデザインで、本来四足動物である馬とは大きなギャップがあります。
例えば、ウマ娘のキャラクターはヒールのついたパンプス靴を履いて走っているシーンが登場します。しかし、実際に馬がそのような履物を装着して走ろうとすれば、疾走力の低下は必至で、ケガをする危険性も極めて高くなります。このように、競走能力の維持とは無関係な服装は、馬への配慮に欠けると批判されています。
ウマ娘のキャラクターデザインが持つ視覚的なギャップ感は、馬の擬人化を受け入れがたい違和感の原因となっており、改善の必要性が指摘されています。馬の特徴を踏まえた、よりリアルなデザインへの変更が求められているのです。
ウマ娘の世界観の受容困難さ
ウマ娘には、キャラクターが学園生活を送るという設定がありますが、これは馬の世界と無関係な人間社会の設定です。馬が人間社会で学校生活を送ること自体、馬の尊厳を損なうように感じられるのです。馬と人間は本来、異なる存在であるはずです。この世界観は馬への配慮に欠けていると批判されています。
馬の擬人化に違和感を覚える
ウマ娘では、優駿(日本ダービー)などを制した実在の種牡馬までもが、女性キャラクターとして描かれています。しかし、競走馬の世界では、種牡馬は莫大なシンジケート価格で取引され、種牡馬として後継の競走馬を残す重要な役割を担っています。
そのような種牡馬を可愛らしい女の子のキャラクターに擬人化することは、生理的に受け入れがたい側面があると指摘されています。具体的には、優駿優勝馬のキャラクターが水着姿を披露したり、恋愛要素が描写されたりすることへの違和感です。
本来、種牡馬は種付け能力が高い雄馬である必要があり、その生殖能力が極めて高い個体が種牡馬として選ばれます。そのような種牡馬を可愛らしい女の子キャラとすることの不自然さから、違和感が生じているのです。
ゲーム内でも、種牡馬キャラクターとその能力を表す数値設定に明らかなギャップが存在しており、こうした点が馬の擬人化への違和感を助長している根本的な要因と言えるでしょう。
ウマ娘のコンセプトの理解不能
ウマ娘の基本コンセプトは、実在の競走馬を可愛らしい女の子キャラクターに擬人化することです。
しかし、多くの競走馬は生涯で数十回しかレースに出走することができません。その貴重なレース生活を送る競走馬を、レースと無関係な学園生活を送るキャラクターに置き換えることに強い違和感を覚える人が少なくありません。
例えば、優駿(日本ダービー)制覇という輝かしい実績を持つ競走馬が、擬人化キャラクターとなり水着グラビアを披露したり、恋愛要素が色濃く描写されたりするケースが見受けられます。
こうした競走成績と無関係な設定は、競走馬の尊厳を損なうものだとして批判されています。レースで活躍する競走馬を、馬としての生き方とは全く異なる存在へと変換することへの強い違和感が、ウマ娘コンセプトへの根強い批判につながっているのです。
ウマ娘のキャラクターに生理的拒否感
ウマ娘のキャラクターは、フリルやリボンが付いたロリータファッションの衣装を身に付け、大きな瞳とふわふわな髪型が特徴です。
しかし、その見た目からは四足動物である馬の特徴を全く感じることができません。頭部に耳や鼻面の描写が皆無で、馬のしぐさや行動もまったく反映されていないのです。
その結果、視覚的には可愛らしい女の子キャラクターとして認識されますが、設定上それらが馬であることを知っているため、大きな違和感が生じてしまいます。
女の子の見た目と馬である設定のギャップから、「馬であるはずがなぜ女の子なのか」という強い違和感や拒否反応が起きているのです。
この生理的な違和感は、ウマ娘のキャラクター設定及び視覚表現に大きな問題があることを示唆しています。馬の特徴を備えたキャラクターデザインが求められています。
ウマ娘への嫌いで否定的な意見の具体例
SNS上のウマ娘への批判コメント
Twitter上では、ウマ娘関連のハッシュタグが付けられたつぶやきに対し、「馬を女の子にしたアイデア自体が好きになれない」「名馬のイメージが崩壊する」といった批判コメントが多く寄せられています。
特に、過去の名馬が水着姿を披露したイラストが投稿されると、競馬ファンからは「名馬をこのように扱うのはリスペクトに欠ける」「馬の尊厳を傷つけている」とする否定的反応が目立ちます。
YouTubeのウマ娘関連動画にも、「設定が受け入れ難い」「馬を女の子にしたらイメージが持てない」「コンセプトが理解不能」といったコメントが多数書き込まれており、擬人化への抵抗感の高さがうかがえます。
SNS上での批判コメントの多さから、一定数のユーザーがウマ娘のコンセプトや表現手法に違和感を抱いている実態が明らかです。擬人化への否定的な意見が根強く存在していることがわかります。
競馬ファンのウマ娘不快感の表明
競馬愛好家が運営するブログやSNSアカウントには、ウマ娘への否定的意見が数多く掲載されています。
例えば、自身の思い入れのあるレース馬が水着グラビアを披露するイラストが描かれたことに対し、「馬の尊厳が傷つけられた」「生涯を賭けた走りを軽んじられた」と批判する投稿が多数寄せられています。
また、過去の名レース動画にウマ娘の擬人化キャラを引き合いに出す煽り的なコメントに対しては、競馬ファンから「名レースを冒涜するな」「馬と騎手へのリスペクトを欠いている」といった怒りの反応が集まっています。
一部の熱心な競馬ファンからは、ウマ娘関連のツイートや動画を一切フォローしないと宣言するなど、強い拒否反応が表明されているのが現状です。
このように、思い入れのある馬が擬人化されることに対する競馬ファンの強い不快感が、SNS上での否定的な書き込みとして具体的に表出しているといえます。
ウマ娘を嫌悪するなんJの書き込み
匿名掲示板なんJにおいて、ウマ娘関連のスレッドには否定的な書き込みが後を絶ちません。
「馬を美少女化するアイデア自体が気持ち悪い」「触手ものと一緒で異常」といった書き込みが多く見受けられ、擬人化されたキャラクターそのものへの強い嫌悪感が表明されています。
また、「種牡馬まで美少女にしたサイゲの常識が疑わしい」「エロゲと変わらないキャラ使い」といったコメントもあり、性的描写への拒否感がうかがえます。
そのほか、「馬の精神世界を全く理解せずに勝手に擬人化」「生理的に受け入れられない」といった書き込みから、擬人化の存在自体への違和感の高さが伺えます。
このように、なんJ上ではウマ娘の設定や表現手法自体への強い嫌悪感が書き込みとして吐露されており、擬人化への生理的拒否反応が見て取れます。
競馬関係者のウマ娘への否定的見解
競走馬の調教師や生産者、馬主からは、ウマ娘への否定的な意見がしばしば表明されています。
例えば、自身が管理する馬が水着姿のキャラクターとして描かれることに、「馬の尊厳が損なわれる」と強く批判する調教師がいます。また、生産者からは「自分の牧場で生まれた馬が、勝手にキャラクター化され金儲けの道具にされている」とする意見もあります。
馬主の中には、馬主冠レースをウマ娘のキャラクターに改名されたことに「自分の馬名決定権が侵害された」と抗議する例もあり、馬主の権利をないがしろにする姿勢への怒りの声が上がっています。
このように、実際に競馬界で馬と向き合う関係者からは、ウマ娘の擬人化キャラクターが冒涜的であると感じている例が多数報告されており、否定的な見解が根強いことがうかがえます。馬への尊重と馬主の権利がないがしろにされているとする批判があるのです。
ウマ娘が嫌いの総括
・キャラの視覚デザインに違和感
・世界観が馬の生態と合致せず受容困難
・実在の種牡馬の擬人化に生理的拒否感
・レース馬を学生キャラにしたコンセプトが理解不能
・可愛らしいキャラから馬の特徴を感じ取れず拒否反応
・SNS上の否定的意見の多さ
・競馬ファンの思い入れある馬の擬人化に強い不快感
・なんJ上の設定と表現手法自体への強い嫌悪感
・調教師や生産者ら競馬関係者の否定的見解
・馬への尊重や馬主の権利侵害への批判
・擬人化されたキャラクターに冒涜的と感じる例が多数
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